股関節痛
股関節とは・・・
股関節とは、足の付根にある「骨盤」と「太もも」を繋ぐ関節です。股関節は、骨盤(凹み部分)に足の骨(先端の球状の部分)がしっかりと納まっています。また、お尻の筋肉によって支えられており、骨盤の中で脚の骨がスムーズに動く事により、歩いたり・走ったり・階段の上り下りが自然にできるようになっています。
日常生活の悪い癖や姿勢(横座り・ぺちゃんこ座り・足を組むなど・・・)は、股関節周辺の筋肉の動き・バランスを悪くし、股関節のゆがみにより痛みを起こします。
股関節痛の症状
・「足の付け根が痛い」
・「お尻が痛い」
・「あぐらをかけない」
・「かがむと痛い」
股関節痛の原因
骨盤と脚の骨がちゃんと納まらずに、股関節が微妙にずれてしまっています。(股関節周辺の筋肉が硬くなっている為に、特定の方向へ引っ張ってしまい、股関節がずれてしまっています。)その為、動かすと筋肉が引っ張られる事に痛みを感じたり、股関節がスムーズに動かず、引っ掛かったり、ぶつかったりして痛みを感じます。また、股関節のズレは、立っている時、歩いている時に、偏った脚の動かし方になってしまい、骨盤・腰・脚の筋肉にも影響がでてきます。
◆骨(股関節自体)の問題◆
病院の検査でわかります。
・変形性股関節症
・臼蓋形成不全
・大腿骨骨頭壊死
◆その他の問題◆
・股関節痛周辺の筋肉が硬くなっている。
・炎症を起こしている。
・偏った歩き方や座り方などにより、股関節の動きが悪くなってしまった。
・ヨガや過度の開脚ストレッチで痛めた
・産後に骨盤がうまく閉じなくて、股関節の位置がずれてしまった
・股関節を脱臼した事がある
日常生活での危険因子
・横座りをする
・ぺちゃんこ(M字)座り
・足を組む
股関節の異常をチェック!!
・左右の足の長さが違う
・足裏を合わせた状態で座ると、足の開き具合が左右違う
・上向きで寝て、膝を胸に引き寄せる事ができない。
痛みが長引く要因
・脳や脊髄が痛みを記憶してしまう
・痛みを伝える神経のトラブル
・姿勢が悪い
・筋肉が硬くなっている
股関節痛に対する鍼灸治療
「股関節自体の問題なのか?」「腰や骨盤などからきているのか?」原因を見極める必要があります。治療は、股関節周辺の筋肉(腰・お尻・太いももなど)を緩めることで、股関節の痛みを緩和させていきます。腰やお尻などの深い部分にある筋肉や、刺激に過敏な鼡径部などを対象とする場合には、特に鍼灸治療が適しています。
変形性股関節症
変形性股関節症の原因
股関節に、体重による負荷がかかり過ぎると、股関節の軟骨がすり減ってきます。そして、そのすり減った「軟骨のカケラ」が、関節の中を浮遊して炎症が起こり、痛みが発生します。このまま放置しておくと、更に軟骨がすり減り、最終的には、軟骨がなくなってしまいます。そうすると、体重がかかる度に、骨同士(骨盤、太ももの骨)がぶつかり合ってしまい、激しい痛みが生じます。
変形性股関節症になりやすい人
★体重が重い★
軟骨がすり減る原因になります。
★加齢★
★女性★
男性よりも筋力がなく、関節を支える力が弱い。
★骨の形成不全★
生まれつき、股関節の骨の成長が悪く、安定していません。日本人女性に多いと言われています。
日常生活で気を付ける点
★体重を減らす!!
「歩く時:体重の2〜3倍」
「階段の上り下り:体重の5〜7倍」
「走る時:体重の10倍」
股関節に負担がかかると言われています。
★運動して筋力up!!
股関節周りの筋肉を鍛える事で、股関節を安定化させると、痛みが軽減されます。
股関節の筋力低下をチェックする方法
転ばないように、近くに「支えとなる物(椅子など)」がある所で行って下さい。
1. 立ちます。
2. 骨盤の「一番出っ張っている所(足の付根の外側にある)」に「人差し指」をあてます。
3. 片足立ちをして下さい。
4. 「左右の指を結んだ線」と「地面」とが平行のままであれば筋力に問題ありません。
※立っている側の筋力がおちている場合は、脚を上げている側の指の位置が下がって見えます。
股関節の痛みを和らげる運動
★運動前の注意事項★
・別の病気がある場合は、医師に相談する。
・激しい痛みが出たら中止する
★用意する物★
・椅子
・ゴムチューブ
★お尻にある筋肉を鍛える★
お尻にある筋肉(中殿筋)を鍛えます。「反対側の骨盤を持ち上げて安定を保つ」「股関節を開く」時に使われます。
1. 椅子に浅く座って下さい。
2. 「ゴムチューブ」の両端を結んで輪にします。
3. 太モモ(膝寄り)に「ゴムチューブ」をかけて下さい。
3. 肩幅くらいまで、ユックリ膝を広げて下さい。
4. 膝をユックリ戻して下さい。
5. 10回*3セット(朝・昼・晩1セットずつ)行って下さい。
股関節痛に対する鍼灸治療の症例
38歳 男性 股関節炎
★主な症状★
・4か月前から右股関節が痛みだしたが・・・放置
・2か月前に病院で検査を受けて「股関節炎」と診断された
・多少楽になったが・・・まだ痛い!!
・20年前にヘルニア
★鍼灸治療★
痛いところを触って頂くと・・・お尻と太ももの裏。歩く動作を観察すると・・・右股関節に体重がかからないように庇って歩いています。左側に負担がかかっている事を説明して、下半身を全体的にケアしました。鍼後は・・・痛みなく歩く出来る事を確認して終了しました。