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肩こり・肩の痛み

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肩の構造

 

肩の関節について

肩の関節には、『鎖骨』『肩甲骨』『腕』の3つの骨があります。そして、腕の骨は、筋肉によって囲まれています。肩関節の動きを安定させる為に、筋肉と『腕の骨』を腱板が繋いでいます。

 

 

肩こり

 

肩こりの原因

『姿勢が悪い』 『長時間同じ姿勢でいる』事により、特定の筋肉(僧帽筋、肩甲挙筋)に負担がかかると、筋肉が硬くなります。筋肉が硬くなると、血流が悪くなったり、神経を挟んだりして、肩こりが起こります。

良い姿勢とは?

壁に背を向けて立ちます。『踵』『骨盤』『肩甲骨』が壁に当たり、頭は・・・指2本分の隙間がある状態が『良い姿勢』です。

『筋肉の凝り』が痛みを起こすメカニズム

筋肉が凝ると、筋肉の中の血管が圧迫されて、血流が悪くなります。血液は、酸素や栄養を全身に行き渡らせる役割があるので、血液循環が低下すると、酸素や栄養が不足してしまい、『痛み物質(乳酸etc.・・・)』が発生します。痛み物質は、『知覚神経(痛みを感じる神経)』を刺激し、その痛みが脳に伝達されます。その為、『筋肉の凝り』により、痛みを感じてしまうのです。また、『痛み』は、『交感神経(血管を縮める作用)』や『運動神経(筋肉の緊張を強める作用)』を緊張させるので、更に筋肉の凝りが増します。その結果、『凝りの痛みが痛みを生み出す』という痛みの悪循環が発生してしまうのです。

肩こりを解消する運動

筋肉が凝っている場合、『縮んだ筋肉』と『伸びた筋肉』が存在します。その為、解消するには『縮んでいる筋肉は・・・ストレッチで伸ばす!!』『伸びている筋肉は・・・鍛える!!』必要があります。運動する際には、まず自分のタイプを見極めて『どの筋肉が伸び縮みしてているのか?』を把握して、最適にアプローチする必要があります。

◆いかり肩タイプ◆

両肩が持ち上がっている(鎖骨の端が上がっている)場合を『いかり肩』と言います。

・肩上部の筋肉(僧帽筋上部繊維&肩甲挙筋)が縮んでいる

・肩下部の筋肉(僧帽筋下部繊維)が伸びている

★運動★

以下の動作を10〜20回繰り返し行って下さい。

1. 首をすぼめるように、両肩を上に持ち上げて『スト〜ン!!』と下げます。

2. 体の後ろ側で両手を組みます。お腹を少し凹ませて、肩甲骨を下げるように意識しながら、両手を腰からお尻に沿って滑らせるように下げていきます。
※お腹が前に突き出ると・・・腰が沿ってしまうので注意!!

 

◆なで肩タイプ◆

両肩が下がっている(鎖骨の端が下がっている)場合を『なで肩』と言います。

・僧帽筋が伸びている

・肩の内側の筋肉(肩甲挙筋)が縮んでいる

★僧帽筋を鍛える運動★

以下の動作を10〜20回繰り返して下さい。

1. 伸ばしたい筋肉側の手で、反対側の肩を押さえたまま、顔を手を置いた方に回して、鼻が肩に近づくようにします。そのまま、10秒〜20秒静止。

2. 肘を肩の高さより上の位置で直角に曲げて、両手を上にあげます。そのの姿勢のままで(肩と肘の角度を変えないまま)、頚をすくめるようにして、肩甲骨ごと上に持ち上げて、5秒静止したら下げます。

筋肉の凝りで発生した痛みに対する薬物治療

・炎症を抑える薬

・筋肉を柔らかくする薬

・トリガーポイントに、局所麻酔薬を注射する

・血管を緩める・・・『星状神経節(交感神経の塊)』に局所麻酔薬を注射。(星状神経節ブロック)

 

 

肩の痛み

 

肩の関節について

肩の関節には、『鎖骨』『肩甲骨』『腕』の3つの骨があります。そして、腕の骨は、筋肉によって囲まれています。肩関節の動きを安定させる為に、筋肉と『腕の骨』を腱板が繋いでいます。

関節の障害による肩の痛みの原因

・四十肩、五十肩

・腱板断裂

痛みが長引く要因

・脳や脊髄が痛みを記憶してしまう

・痛みを伝える神経のトラブル

・姿勢が悪い

・筋肉が硬くなっている

理想的な枕の高さは?

寝ている時の姿勢が原因で、肩こりや肩の痛みが発生している場合があります。枕の高さも重要になってきますので、チェックしてみましょう!!

★横向きでチェック!!★
『おでこ』『鼻』『胸骨』の3点を結んだ線が水平になるようにします。

★仰向けでチェック!!★
・枕を肩の近くに置き、枕と肩に間隔を空けない
・『吸ったり、吐いたり・・・呼吸をチェック!!『喉に負担なく、楽に呼吸できるか?』を確認して下さい。

★寝返りをする★
両手クロスして肩に当てて、左右に寝返りをしてみて下さい。『楽に寝返りできるか?』『肩と腰がバラバラにならず、同時動いているか?』がポイントです。

 

 

 

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

 

四十肩とは?

関節が固くなってしまい、動きが悪くなる、40〜50代に多い病気で、正式には「肩関節周囲炎」と言います。

肩の関節を支えている「腱板の炎症(棘上筋腱、上腕二頭筋長頭腱)」が、関節包に波及し、関節包が縮む事で、肩に痛みが発生します。

痛みとともに、次第に拘縮が起こって運動制限が現れてきます。自然に治る病気です。

四十肩の原因

・年齢
・肩の関節が不安定のまま動かしている

四十肩に対する医師による治療法

◆急性期(1〜2か月)◆
痛みは強いけれど、肩の動きに制限はない時期です。
肩を安静にして、痛みを抑える為に鎮痛薬などが有効です。
★薬物治療★
・非ステロイド系抗炎症薬(飲み薬、塗り薬)
・ステロイド薬を注射

 

◆慢性期(5〜6か月)◆
痛みは軽くなってきたけれど、肩の動きが制限される時期です。
肩の動きを広げる運動をしたり、肩を温める治療が有効です。
★薬物治療★
・炎症を抑える薬
・関節を動きを良くする薬・・・潤滑剤を注入する(ヒアルロン酸注射)

 

◆回復期(5〜6か月)◆
痛みは減って、徐々に動かせるようになる時期です。
スポーツなどで肩を積極的に動かし、肩を動かさない間に落ちてしまった筋力を回復させる為に、筋力トレーニングも有効です。

四十肩に対する鍼灸治療

東洋医学では・・・
老化とともに肩関節の周囲の気と血の流れがスムーズにいかなくなり、またそのためにこの部分が冷えやすくなるので、気血の滞りができて痛みが起こると考えています。

肩の痛みを抑える目的で鍼灸治療を行います。また、マッサージを併用しながら肩の動きを広げる運動を行います。

肩の動きを広げる運動法

お風呂あがりなど、肩が温まった状態で行って下さい。

◆腕を上げる運動◆
1. 仰向けに寝る
2. 反対側の手で肘を押しながら、肩に痛みがある方の腕を上に挙げます。
※痛い側の筋肉は使わず、反対側の手で、悪い側の肘を持って押し挙げるようにしながら、悪い側の腕を、頭の上まで伸ばします。

◆肩を開く運動◆
1. 仰向けに寝る
2. 頭の後ろで手を組む
3. 「肘を開く・すぼめる」動きを繰り返す。

筋力を鍛える

◆腱板の後ろ側の筋肉を鍛える◆
1. ゴムチューブを両手に持ちます。
2. 肘を体にピタッとつけて、90度に曲げます。
3. その姿勢をキープしたまま、ゴムを両手で外側に引っ張ります。
4. 広げたまま5秒静止します。
5. 5〜10回を1セットとして、1日2回行う。
※静止している間に鍛えられるのがポイント!!
※発症している側の「肘を直角」に曲げ、脇をしめます。反対側の手で「手の甲」を抑え抵抗をかけながら、手を外側に開く方法もあります。

◆腱板の前側の筋肉を鍛える◆
1. 発症している側の「肘を直角」に曲げます。
2. 「手の平」に、良い側の拳を押しつけます。
3. 5秒間抵抗をかけたら、力を抜きます。
4. 5〜10回を1セットとして、1日2回行う。

※押しつけられた方は、押されないように位置をキープする事で、腱板の前側の筋肉が鍛えられます。

 

 

鍵盤断裂

 

腱板断裂とは?

50代以上に多い病気です。肩の使い過ぎなどにより、腱板が擦り減って亀裂が入ったり、断裂している状態です。

腕を上げる途中に痛みがあり、腕が上がりきってしまえば痛みがないのが特徴です。

亀裂が入ったり、切れてしまった腱板は、手術しない限り元に戻すことはできません。ただし、手術をしなくても、筋肉を鍛える事である程度症状を抑える事ができます。

鍵盤断裂の原因

・加齢
・肩の酷使
・怪我

西洋医学:腱板断裂の治療法

◆検査◆
「超音波」「MRI」により、腱板断裂の有無がわかります。

◆治療法◆
肩の痛みを抑えながら、肩の動きを良くして、肩を安定させる為に、筋力トレーニングする事が大切です。

★薬物治療★
・炎症を抑える薬
・ステロイド薬、局所麻酔薬を注入する
・神経ブロック・・・肩甲上神経
・関節を動きを良くする薬・・・潤滑剤を注入する(ヒアルロン酸注射)

★手術★
切れた所を前に出して、骨に縫い付ける手術です。術後のリハビリが半年くらい必要です。筋力トレーニングも合わせて行います。

運動法

腕を横に上げ下げする運動はNGです!!腕をだらんと下げて、体を動かす「振り子運動」が有効です。

 

 

 

鍼灸治療

五十肩、打撲、捻挫、関節炎、腕の使い過ぎによる肩周囲の疼痛などに、鍼灸治療は適しています。

「肩の痛み」に対する鍼灸治療の症例

◆79歳 男性◆

★主な症状★
・肩(前側)が痛い
・両膝が痛い・・・整形外科に通院。「変形性膝関節症」と診断。毎日湿布を貼る。
・腰が痛い
・足が浮腫む

★補足★
・降圧剤、血液をサラサラにする薬を服用している

★指圧60分+灸治療★
「鍼は苦手」という事で「指圧+お灸」です。治療後は・・・「痛みがない。体が軽くなった。元気が出てきた。」と仰っていました。

★自宅ケア★
「変形による膝の痛み→姿勢が崩れて腰に負担がかかり腰痛発生」
「猫背で姿勢が悪い→肩が内側に入ってしまう→肩関節の前側の血行が悪くなり痛む」事が原因です。「肩を開く姿勢」を説明しました。また、膝や腰のケアとして「太陽」「ロイヤルトップ」をお薦めしました。大変気に入ったようで、現在は、「太陽」「ロイヤルトップ」両方を愛用しています。

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◆40代 男性 肩が痛い!! ◆

★主な症状★
・四十肩(左) ・・・頭の後ろに手を持っていく動作が痛い!!
・携帯を握る時などに、右母指が痛い

★その他の症状★
・肛門が痒い!!・・・何年も前から
・慢性的な腰痛・・・ギックリ腰に何度もなっている
・慢性的な頭痛

★鍼灸治療★
頭、腕、腰にも症状がでているので、上半身全体を治療しました。その後、肩を動かして痛みを確認しながら、鍼で調整を行いました。

 

 

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