胃痛・胃もたれ・胸やけ
日本人の4人に1人に「検査では異常が見つからないのに、胃痛・胃もたれ・胸やけ・腹部膨満感」などのトラブルが発生しているそうです。
胃の働きとは?
胃には「食べ物を消化する」働きがあります。
食べ物を「口」に入れると・・・
「食道」を通って「胃」に入ります。胃は、食べ物が入ってくると、上の部分を広げ、「胃液」を分泌します。そして胃は、「波打つように動く(胃の蠕動運動)」事で、「胃液」と「食べ物」を混ぜ合わせながら、消化した食べ物を下へ運び、十二指腸へ送り出します。
胃の粘膜
胃の粘膜は、「胃液(食べ物を消化する)」と「粘液(粘膜を保護する)」を分泌します。胃液に含まれる「胃酸」の酸性度は非常に高く、胃液が、直接粘膜に触れると、溶けてしまいます。その為「粘液」は、粘膜の表面を覆って、中性に保つ事で、粘膜を守っています。
胃のトラブルが発生する主な原因
★器質的問題(検査で異常が見つかる場合)★
・胃潰瘍
・胃癌
★機能的問題(検査で異常がみつからない場合)★
・自律神経の乱れ
・精神的ストレス
・日常生活
・胃液に対して知覚過敏になる
ストレスが胃の働きに影響する理由
精神的ストレスは、自律神経の働きを乱します。自律神経は、「胃の動き」や「胃液の分泌」に関係する為、消化がスムーズに行われず、次のようなトラブルが発症します。
★胃が広がらない★
食べ物が入ってきても、胃の上の部分が広がらないので、少ししか食べていないのに、膨満感が出てしまい、食欲がなくなってしまいます。
★胃の蠕動運動が悪い★
「胃の動き」が悪くなり、食べ物が胃に残ってしまう為、「胃もたれ」「お腹がはる」などの症状が起こります。
★知覚過敏★
胃液に対して過敏(知覚過敏)になってしまうと、「みぞおちが痛む」「みぞおちが焼ける感じがする」などの症状が発生します。
胃のトラブルに対する病院での検査・処方は?
★検査★
バリウムによるX線造影検査、内視鏡検査で、「胃潰瘍」「胃癌」の有無などが判ります。
★薬物療法★
・「胸やけ、みぞおち痛」・・・胃酸の分泌を抑える薬
・「胃もたれ」「膨満感」・・・胃の働きをよくする薬
・強いストレス・・・抗不安薬
ピロリ菌
ピロリ菌とは?
ピロリ菌とは、細長くねじれた形をした細菌です。大人になってから感染する事は少なく、乳幼児の時に、口から感染して、「胃の中(胃の粘液)」に住み着きます。ピロリ菌は、自然になくなる事は少なく、長い間、胃に住み着いて、胃に炎症を起こし、慢性的に胃の粘膜を障害して、胃潰瘍や胃癌を発症させてしまいます。
※日本人の半数近くがピロリ菌に感染しているという統計があります。
ピロリ菌により胃潰瘍が発症する理由
ピロリ菌は、「胃の粘液」の中に住みつきます。「酸性の強い胃液」から身を守る為に、「アルカリ性のアンモニア」を身にまとっています。その為、ピロリ菌が胃に長く住み着くと、ピロリ菌のアンモニアや毒素により、次第に胃の粘膜が壊され、「胃炎(胃の粘膜の炎症)」を発症します。胃炎が長く続くと、粘膜の修復力が弱まってしまい、「胃潰瘍」が発症します。
ピロリ菌感染を放置しておくと・・・
「慢性胃炎」から「十二指腸潰瘍」に進行したり、「萎縮性胃炎(胃の粘膜の襞がなくなりツルツルになる)」に進行する事で、「胃潰瘍」や「胃癌」を発症し易くなります。
胃のトラブルに対する鍼灸治療
「胃痛・胃もたれ・胸やけ」に対する鍼灸治療
「検査で異常が見つからないのに、胃痛・胃もたれ・胸やけ」などの症状が慢性的に発生する場合は、鍼灸治療をお試し下さい。「自律神経の働きを整える」「弱まっている胃の働きを活性化する」する事を意識して行います。
また、このような症状を訴える方は、反応として・・・「背中」の筋肉が硬くなっていたり、「お腹」を軽く押しただけで「痛み」や「不快感」を感じる方が多いです。その他の症状を確認しながら、最適なツボを選択します。
★胃の六つ灸★
胃のトラブルに対する代表的な治療法として・・・「胃の六つ灸」があります。背中のツボ3か所(左右合わせて6か所)にお灸をする事で、 胃の働きを整えます。
胃に負担をかけない生活
・規則正しい時間に食事を摂る
・寝る前に食べない
・食事の際、よく噛む。(1度に30回以上噛む)
・腹八分目にする。
・食後30分くらいは「激しい運動をしない」「横にならない」
・睡眠を十分とる。
・ストレスを解消する。
・禁煙する。タバコは、胃の血流を悪くします。
摂り過ぎに注意の食べ物
・脂肪の多い肉
・甘い物
・穀類
・刺激の強い香辛料