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女性不妊症

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不妊症とは?

子供をのぞんでいて、夫婦生活が2年以上あっても妊娠しない場合を「不妊症」と言います。

不妊症に関する統計情報

「7組に1組のカップルが不妊症」

「50人に1人が体外受精で産まれた子供」

日本での因子別不妊症の原因をみると・・・
男子不妊症が約30%
女子不妊症が約70%とされています。

このうち女性因子として・・・
卵管因子によるものが30〜40%
排卵因子によるものが10〜20%
頸管因子は約10%
子宮因子もほぼ10%程度とされています。

不妊の原因が不明である機能性不妊の頻度は相当高く、約15%程度とされています

妊娠の仕組み

1. 卵巣から卵子が飛び出す。(排卵)

2. 飛び出した卵子が、卵管の尖端に入る。

3. 精子が、子宮・卵管を通り、卵管の尖端で卵子と出会う。(受精)

5. 受精卵が子宮へ移動してきて子宮内膜で落ち着く。(着床)

6. 妊娠成立!!

女性不妊症の原因

「妊娠するまでの過程」のどこかに異常があると、妊娠できなくなります。

★排卵の問題★
・排卵しない
・卵胞が発育しない

★卵管の問題★
卵巣から子宮へ卵子を運ぶ管を「卵管」と言います。「卵管が炎症を起こしている!」「卵管が狭い!」「卵管が詰まっている!」「卵管の周囲が癒着している!」などにより、卵子の移動を妨げてしまうと、不妊症になります。
・クラミジアなどの感染症
・虫垂炎
・子宮内膜症・・・子宮以外の場所に子宮内膜ができてしまう病気。
・骨盤内の手術
・先天的な卵管の異常

★着床の問題★
受精をしても、受精卵が子宮内で落ち着かないと妊娠が出来なくなります。
・ホルモンの異常・・・黄体ホルモンの不足など
・子宮筋腫・・・子宮の筋肉層に腫瘍ができてしまう病気。
・子宮線筋症
・子宮の奇形

★頚管の問題★
子宮の入口を「子宮頚部」と言います。精子が子宮内に入りやすくなるように、子宮頚部からは粘液が分泌されています。精子が卵子と出会うには、粘液の状態が関係してきます。
・粘液の分泌が悪い
・粘液と精子の相性が悪い・・・粘液に精子の運動を妨げる成分が含まれている。

★原因不明★
検査では異常が見つからないのに妊娠できない状態です。

女性不妊症が増えている原因

★女性の晩婚化★
女性は、年齢とともに卵子の数・卵子の質・ホルモンの調節機能が低下します。

★子宮の病気★
子宮筋腫、子宮頚癌、卵巣腫瘍など・・・妊娠しずらい環境になっている。

基礎体温から判る事

基礎体温の測定は、結果に一喜一憂し大きなストレスになるので賛否両論ございます。

★理想の状態★
低温期と高温期がハッキリ2層にわかれている。

★高温期がこない★
低温期のまま高温にならずに月経がくる。「無排卵」の状態です。

★高温期が短い★
通常は12〜16日ある高温期が短いと、妊娠がしずらいと言われています。

妊娠するタイミング

基礎体温を付けて、低温期と高温期の2層になっていれば、その境が「排卵日」になります。卵子の受精能力は24時間(精子は3日)なので、排卵の時期に合わせて性交渉する事が妊娠のタイミングに適しています。

女性不妊の検査

★月経期★
月経3〜5日の間に「ホルモンの検査」をする。(採血)

★卵胞期★
月経が終わってから「子宮・卵管の検査」をする。(子宮卵管造営検査)

★排卵期★
「卵胞の状態」「子宮の内膜の厚さ」をみる。(超音波検査)

★黄体期★
黄体ホルモンの状態を検査する。(採血)

 

女性不妊症に対する西洋医学的治療法について

 

タイミング療法

「大きな不妊原因がない場合」「軽い不妊治療で原因がカバーできる場合」には、排卵日に性交渉を行う「タイミング療法」を行います。

排卵に問題がある場合

・排卵誘発剤(経口・注射タイプ)

★排卵誘発剤による副作用★
・卵巣が腫れて腹痛が起こる
・お腹や胸の中に水が溜まってしまう。(卵巣過剰刺激症候群 )
・多胎妊娠(双子や三つ子)の可能性が高くなる。

卵管に問題がある場合

・子宮の中に生理食塩水を入れて卵管を押し広げる

・腹腔鏡手術により癒着を取り除く

着床に問題がある場合

・着床に必要な黄体ホルモンを補充する(ホルモン療法)

・子宮筋腫が着床の弊害になっている場合は「薬で小さくしたり」「手術で筋腫のコブを取る」

ART療法

「人口受精」「体外受精」「胚移植」「顕微授精」「凍結胚」「卵管鏡下卵管形成」など・・・特殊な医療技術の総称です。

人工授精(AIH)

人口受精とは、精液の中から元気な精子を選んで、排卵日に子宮の中に注入する方法です。「精子の動きが悪い場合」「タイミング療法で成功しなかった場合」「頚管の粘液と精子の相性が悪い場合」などに行われています。施設によって異なりますが、1回につき1万〜3万円程度かかると言われています。

★人工授精の統計情報★

「1回の人工授精で妊娠する可能性は5%程度」

「何回か試して成功する可能性は20〜30%」

「成功例の90%は人工授精6回以内」

体外受精

卵子と精子を外で受精させて、受精卵を子宮の中に戻す方法です。「人工授精で妊娠しなかった場合」「男性不妊の因子が強い場合」「治療しても卵管が詰まっている」「精子に対するアレルギーを持っている場合(抗精子抗体)」などに行われています。施設によって異なりますが、1回の治療で30〜50万円程度かかると言われています。

年齢によって成功例は違ってきます。
★35歳まで★
体外受精で妊娠する方が25%程度、無事出産できる方が15%程度
★40歳以上の場合★
出産できる率が非常に低下してしまいます。

顕微授精(ICSI)

精子を1つだけ捉えて卵子の中に注入して受精させ、受精卵を子宮の中に戻す方法です。「体外授精で妊娠しなかった場合」「男性不妊の因子が強い場合」などに行われています。残った精子を凍結保存するなど、体外受精よりも費用がかかります。

特定不妊治療助成

各自治体で行われている「特定不妊治療助成制度」があります。

 

女性不妊症に対する東洋医学的治療

 

女性不妊症の原因

◆腎虚◆
東洋医学では・・・月経や妊娠に関係する重要なエネルギーとして「腎の気」が重要であると考えます。その為、腎の機能が低下すると、妊娠がしずらくなります。
※「腎臓」とは違います。東洋医学上で定義された「腎の機能」を指します。

◆肝ウツ◆
精神的ストレスが原因で「気血の流れ」が悪くなり、各機能が低下がしまい、妊娠しずらくなっている。

◆痰湿◆
飲食不摂生により体内に余分な水分が溜ってしまうと、「気血の流れ」が悪くなり、各機能が低下がしまい、妊娠しずらくなっている。

◆ケツオ◆
血流が悪くなり「ドロドロの血」が各機能の妨げになり、妊娠しずらくなっている。

女性不妊症に対する鍼灸治療

「問診」や「体の状態をチェック」して体質を決定します。「冷えやストレスの緩和」「自律神経の調整」「骨盤内の血流改善」を目的に、体質に合わせた鍼灸治療を行います。

補足

★治療ペース★
・鍼灸治療の頻度は、週一回を基本としています。
・治療期間は半年〜2年が目安です。

★病院との併用★
・病院での不妊治療、漢方との併用は可能です。
妊娠率を向上させる効果があります。
排卵誘発剤などの使いすぎで低下した卵巣機能が鍼灸で回復しやすくなることもあります。
・移植後も、身体に負担がかかっているので鍼灸治療を続けられることをお勧めしています。

★基礎体温の測定★
基礎体温の測定は、結果に一喜一憂し大きなストレスになるので賛否両論ございます。 精神的ストレスにより、卵巣機能が低下する事もございます。現在では、各種検査(ホルモン検査、超音波など)により、卵巣機能の正確な診断が可能です。

 

参考文献

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