お腹がはる(鼓脹)
お腹がはる(鼓脹)
太鼓のようにお腹が張ることを「鼓脹」といいます。急性のものでは、腸閉塞とか、腹膜炎、伝染病によるもので、急いで病院に行く必要があります。慢性の場合は、胃や腸の働きが悪くなっているので、ガスが出やすいものを食べると、ガスが移動しないので、お腹が張って苦しくなります。消化管内にガスが充満している状態です。おならが出て、ようやく楽になります。
◆原因◆
・胃や腸の働きが悪い
・ガスが発生しやすいものを食べた
◆対処◆
・お風呂に入り、お腹を温める
過敏性腸症候群(IBS)
過敏性腸症候群とは、大腸や小腸に原因となる異常が見つからないのに、便通異常(下痢・便秘)や腹痛(腹部不快感)が続く病気です。
◆主な症状◆
・よくお腹が痛くなり、下痢をする
・便秘が続き、排便の前にお腹が苦しくなる
・下痢と便秘を交互にくり返す
・いつもおなかが張った感じがする
・ お腹がゴロゴロ鳴る
・ よくおならが出る
・ よくお腹が痛くなる
・ お腹に不快感がある
鍼灸治療
胃腸を調えます。
「おなら」について
「おなら」が頻繁に出てしまい、悩んでいる方は意外に多くいます。「おなら」を我慢すると、行き場をなくしたガスは、腸内に停滞して内臓に対して様々な悪影響を及ぼします。「おなら」はできるだけ我慢をしないで出しましょう。
「おなら」を我慢してしまうと・・・
◆お腹が痛くなる◆
腸内にガスが溜まると、お腹が張って苦しくなり、痛みを引きおこします。特に横行結腸に溜まったガスは、胆のうや膵臓を圧迫して、激しい痛みを引き起こすこともあります。
◆肝臓に負担をかける◆
腸壁を通して血液に逆流する場合があります。血液内に押し戻されたガスは、血液のろ過をする肝臓に負担をかけてしまいます。
◆便秘になりやすい
「おなら」の成分
「おなら」の成分は、約70%が空気です。(主に、食事をする時に一緒に口から入ったもの)残りのうち約20%は、体内を流れる血液中のガスが、腸壁を通じて腸に出てきたものです。最後の10%程度を占めるのは、腸内細菌で分解された食べ物から生じます。
腸内細菌
大腸には、消化を助ける働きをする腸内細菌が多数存在し、その中の善玉菌と悪玉菌は「おなら」に深く関係しています。
◆「おなら」が増える◆
健康な人には善玉菌が多いのですが、胃腸の調子が悪い時、高齢者などでは悪玉菌が増えやすくなります。悪玉菌が増えると、便が異常発酵して「おなら」が出やすくなります。
◆「おなら」の臭い◆
炭水化物(イモ・豆類など)を多く食べた時の「おなら」は、善玉菌が活躍して発生する物で、臭いはほとんどしません。肉を多量に食べた時には、小腸で充分に消化されなかったタンパク質が悪玉菌の活躍で分解されるため、悪臭の強い「おなら」が出やすくなります。
「おなら」が多くなる原因
◆内臓疾患がある◆
胃腸系(慢性胃炎、腸炎、食中毒、直腸の潰瘍)、すい臓、肝臓、胆のうの病気、尿路結石など
◆便秘
◆牛乳を消化する働きが弱い◆
牛乳を消化する働きが弱い人(牛乳不耐症)が、牛乳や乳糖を摂取すると、小腸で消化しきれなかった乳糖が腸内の悪玉菌によって分解され、ガスが溜まってしまいます。
◆ストレス◆
心配事やイライラを抱えていると、胃腸の動きを促す副交感神経は働かなくなるので、消化が進まず、ガスが腸に溜まりやすくなります。
◆加齢◆
悪玉菌は中高年になると増えるため、加齢とともに「おなら」の量が増え、臭くなる傾向にあります。
◆糖尿病の方◆
消化を遅らせる薬の服用が、ガスの量を増やします。
◆肝硬変や心不全の人◆
腸粘膜の血流が低下してガスの吸収が悪くなるため、ガスの量が増えます。
「おならの臭い」が強くなる原因
◆動物性たんぱく質の多い食事◆
肉などの動物性たんぱく質が小腸で充分消化されずに腐敗すると、インドールやスカトール、硫化水素、アンモニアなどが主成分のガスが発生し、悪臭の原因となります。
◆胃腸の働きが低下している
◆腸内の悪玉菌が多い
◆ニンニクや玉ねぎなどをたくさん食べた◆
ニンニクや玉ねぎなど硫黄分の多い物を食べ過ぎると、アンモニア・インドール・硫化水素が発生して悪臭の元になります。
「おならの音」の原因
腸内のガスは、肛門括約筋によって外に漏れないようになっています。しかし、ガスの量が多くなると、肛門括約筋はガスの圧力に押されて時々瞬間的に緩み、ガスを勢いよく吹き出してしまうことがあります。これが、おならの音の原因です。
おならのにおいの対策
◆便通を良くする
◆肉類に偏った食事はしない
◆ニンニクや玉ねぎなどは控える
◆善玉菌を増やす
日頃からビフィズス菌入りのヨーグルトやオリゴ糖入りの乳酸菌飲料、海草、納豆、きのこなどをしっかり取って、大腸の善玉菌を増やすように心がけましょう。
おならの回数の対策
◆炭酸飲料を控える◆
お腹の中で炭酸ガスが異常に発生します
◆食物繊維は適度に摂る◆
食物繊維は便通をよくしますが、消化しにくいため、多量に摂取すると未消化のまま大腸に溜まっておならが出やすくなります。
◆規則正しい時間に食事をする◆
胃腸の負担を軽減するために、食事はできるだけ規則正しい時間に食べることが大切です。夜寝る前に食事をすると消化不良になりやすいので、夕食は就寝の3時間前までにとるようにしましょう。
◆栄養バランスに注意◆
便秘や消化不良はおならや腸内の悪玉菌を増やす原因になるので、動物性たんぱく質に偏った食事にならないように注意し、野菜や海藻などもバランスよく食べて食物繊維を十分摂るようにしましょう。腸内の善玉菌を増やす納豆や味噌などの発酵食品や、ヨーグルトなど乳酸菌を含む食品を食べるようにするのもおすすめです。
◆食事はゆっくり噛んで食べる
◆軽い運動をして腸の動きを刺激する