腹診について
腹診とは?
お腹を「観察・触れる」事で体の状態を調べる方法を「腹診」と呼びます。「異性や身分の高い人の体にむやみに触れてはいけない」という考えが根強かった為、中国や韓国などでは腹診を避ける傾向がありました。その為、東洋医学の腹診は、主に日本で発達した診察方法です。東洋医学の腹診は「膝を伸ばし、腹部を緊張させた状態」で行うのが特徴です。西洋医学の腹診では、腹部に深く手を入れて内臓を触れるようにするために「膝を曲げ、腹部をゆるませた状態」で行います。
腹診の方法
患者には、仰向けになり、膝を伸ばしてもらいます。指先や手掌を用いてお腹に触れます。お腹全体を「軽く撫でさする」「押す」「叩く」などして、「冷えのある場所」「押すと痛い場所」「不快感・違和感のある場所」「筋肉の状態(弾力・硬結・陥凹)」「叩いた時の音の様子」「拍動を感じる場所」などを確認します。
主な症状
心下痞こう
「みぞおち」辺りに不快感・圧痛がある。
腹満
お腹が全体的に膨らんでいる事を「腹満」と呼びます。腹満には実証と虚証があります。
◆実証◆
・お腹に弾力がある。
・お腹が硬い
・圧痛がある
◆虚証◆
・お腹が軟弱
・圧痛がない

胸脇苦満
みぞおち〜肋骨の下のライン(季肋部)に違和感・不快感・圧痛がある。
腹皮拘急
お腹の筋肉(腹直筋)が緊張している。
小腹不仁
下腹部が軟かくて張りがない。
小腹拘急
下腹部が硬く緊張している。
少腹急結
左の下腹部を押すと痛い。
心下悸・臍上悸・臍下悸
腹部大動脈の拍動が触れる場合。拍動を触れる場所により「心下悸」「臍上悸」「臍下悸」と呼びます。